ICANN は2026年10月7日、2026年新 gTLD ラウンドの申請を公開した。申請者481者による1,615件の申請で、うち333件は .brand トップレベルドメインの申請である。
このリストはまだ変わる。申請者は2026年10月21日まで予備の文字列に切り替えることができ、最終リストは2026年11月17日に公開され、商標に基づく異議申立ては2027年3月16日まで WIPO に提出できる。
公開日(Reveal Day)に ICANN は何を公開したのか?
ICANN は、申請されたすべての文字列とその申請者、各申請の公開部分、競合セットの一覧を、申請公開・統計(Application Publication and Statistics、APS)ウェブサイトで公開した。このサイトはログイン不要で誰でも利用できる。
ICANN の公開日時点のデータによれば、ほかに国際化ドメイン名(IDN)の申請が21件、コミュニティ申請が16件、申請者自身が地理的名称と申告した申請が15件ある。
ICANN の公開日の競合セット一覧は、891件の申請を263の競合セットにまとめている。最も大きいのは13件の .agent、11件の .bit、そして各10件の .api、.hub、.brand である。
申請を自社の商標とどう照合するのか?
APS の Applications タブを次の順序で検索する。検索結果はいずれも CSV ファイルとしてダウンロードできる。
- 商標と名称。各商標を主文字列(Primary String)として、自社の会社名を申請者名として検索する。検索は文字列の一部にも一致するため、agent で検索すると .agentic、.agentur、.aiagent も表示される。
- 綴りの誤りと単数形・複数形。タイプミスや単数形・複数形を確認する。2026年11月17日以降の30日間は、申請された文字列どうし、または申請された文字列と既存のトップレベルドメインとが単数形と複数形の関係にあることを、誰でも ICANN に通知できる。
- IDN 版。自社の商標の音訳と翻訳を、現地の文字と、xn-- で始まる ASCII 形式の両方で検索する。ASCII 形式は Domgate のPunycodeコンバーターで得られる。
- 代替文字列。予備の文字列には、申請 ID の後ろに -R が付いた独自のレコードがある。Applications タブには、こうしたレコードが1,169件掲載されている。申請者は2026年10月21日まで切り替えられるため、両方のレコードを確認する。
自社グループ以外との一致があれば、その都度申請を開く。公開されている回答には、申請者の正式名称、役員、主要株主に加え、文字列の使命と目的が記載されている。そこに示された使用目的こそ、法的権利の審査パネルが検討するものである。
ブランド所有者にとって重要な日付はいつか?
重要な日付は2026年10月21日、11月17日、11月27日と2027年3月16日で、いずれも ICANN の公開日の発表に記載されている。
- 2026年10月8日から21日まで:文字列置換期間(String Replacement Period)。適格な代替文字列を持つ申請者は、10月21日23:59(UTC)までその文字列に切り替えることができる。一度提出した選択は変更できない。
- 2026年11月17日:文字列確認日(String Confirmation Day)。ICANN は文字列の最終リストと更新された競合セットを公開する。それ以降は、競合状態にある .brand 申請者のみが文字列を変更できる。
- 2026年11月17日から2027年3月16日まで:コミュニティ意見と異議申立て。申立適格を有する当事者は異議を申し立てることができ、誰でも ICANN の申請コメントフォーラム(Application Comment Forum)に意見を投稿できる。コメントは申請に直接の影響を及ぼさない。それでも、文字列確認日から104日以内に寄せられたコメントは、評価者が考慮することがある。
- 2026年11月27日:返金の期限。23:59(UTC)までに申請を取り下げた申請者は評価手数料の65%を回収でき、その後は35%となる。この日より前に送付した警告書(停止要求書)は、取り下げればまだ65%が戻る時期に申請者に届く。
申請に異議を申し立てるにはどうすればよいのか、また費用はいくらか?
理由に応じて WIPO または ICC に申し立て、その機関の料金を支払う。商標の場合、WIPO への法的権利に基づく異議申立て(Legal Rights Objection)は申立手数料が2,000米ドル、手続きが進めばパネリスト1名のパネル費用が8,000米ドルである。
| 異議の理由 | 申し立てができる者 | 受付機関と公表されている料金 |
|---|---|---|
| 文字列の混同 | 既存の gTLD または ccTLD の運営者、当該 ccTLD の国で重大な利害関係を有する者、または他の申請者 | WIPO:申立手数料2,000米ドル(パネリスト1名)または3,000米ドル(3名)、パネル費用8,000米ドルまたは20,000米ドル |
| 法的権利 | 商標の権利者もしくはライセンシー、または .int の登録資格を有する政府間機関 | WIPO:同額 |
| 限定的公益 | 誰でも | ICC:2026年10月8日時点で同機関のページに記載なし |
| コミュニティ | 明確に区分されたコミュニティの確立された機関 | ICC:2026年10月8日時点で記載なし |
双方がそれぞれ返金されない申立手数料を支払う。異議申立てが簡易審査(quick look)を通過すると、双方がパネル費用を予納し、勝った側にはそれが返還される(申請者ガイドブック第4.5.6節)。一つの異議申立てが対象とするのは一つの理由であり、複数の申請が同じ文字列に対するものでない限り、一件の申請である。
法的権利の審査パネルは、申請者による文字列の潜在的な使用が、商標の識別力もしくは名声を不当に利用し、もしくは正当な理由なく害するかどうか、または許容できない混同のおそれを生じさせるかどうかを判断する。
今、何をすべきか?
今週中に確認を行い、2026年11月17日にもう一度確認し、2027年3月16日を予定表に書き込む。異議申立ては、いくつかある手段の一つにすぎない。
- 商標を TMCH に登録する。ICANN の TMCH 要件により、新 gTLD はいずれも、商標クリアリングハウス(Trademark Clearinghouse)に登録された商標のために30日以上のサンライズ期間(エンドデート型サンライズでは60日)を設け、その後に90日以上のクレーム期間を設ける。この期間中、一致する名前を登録しようとする者には警告が表示され、それでも登録を進めた場合は商標権者に通知が届く。
- 防衛的な登録は後で行う。このラウンドの拡張子はまだ一つも開放されていない。申請者ガイドブックは、異議申立ても競合もない第1優先バッチの単純な申請がレジストリ契約に至るまでに15.5か月から16か月かかると見積もっている。委任はその後である。自社の業界にとって重要な拡張子は、サンライズ期間に取得する。
- 自社の .brand を計画する。2026年の申請受付期間は2026年8月12日に締め切られ、評価手数料は申請1件あたり227,000米ドルであった。ICANN 理事会は、このラウンドの文字列と文字列の変更が確定し次第、次回ラウンドの時期をできるだけ早く決定することになっている。申請に何が必要かは、Domgate のドットブランドのページで説明している。
Domgate は企業向けの国別コードドメインのレジストラである。Domgate の商標監視サービスは、国別コードを含むあらゆる拡張子で、お客様のブランドを含むドメインが登録されるとお知らせする。Domgate はまた、TMCH への商標の登録を行い、お客様にとって重要な拡張子の開始を追跡し、サンライズ期間にお客様の名前を登録する。



