Domgate は domgate.com に、ドメイン名に関する無料ツールを3つ追加した。Whois検索とPunycodeコンバーターは2026年10月2日に公開され、10月6日にはDNSゾーンチェックが続いた。いずれもアカウントは不要で、それぞれ10言語で利用できる。
3つのツールで何ができるのか?
ドメイン名を誰がいつまで管理しているかを表示し、名前を xn-- 形式との間で相互に変換し、名前が DNS でどのように設定されているかを確認できる。3つともツールページに掲載されている。
| ツール | 公開日 | ページに記載された利用制限 |
|---|---|---|
| Whois検索 | 2026年10月2日 | 10分ごとに新規検索20件 |
| Punycodeコンバーター | 2026年10月2日 | 記載なし。ブラウザ内で動作する |
| DNSゾーンチェック | 2026年10月6日 | 10分ごとに新規チェック10件 |
10言語とは、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、日本語、アラビア語で、それぞれに専用のアドレスがある。たとえばドイツ語版のWhois検索は domgate.com/de/tools/whois にある。
ドメイン名の管理者と有効期限はどう確認するのか?
Whois検索に名前を入力すると、その拡張子のレジストリに、公開している情報を照会する。結果には、レジストラ、登録日・最終更新日・有効期限、ステータスコード、ネームサーバー、そして名前が DNSSEC で署名されているかどうかが表示される。さらに、名前の IP アドレス、ネットワーク、メールサーバーを DNS から読み取る。2つ目のモードでは、1行に1つずつ、最大20件の名前を検索できる。
このツールは、まずレジストリの RDAP サービスに、次に Whois サーバーに照会する。RDAP は同じデータを構造化された形式で、安全な接続を通じて提供する。2025年1月28日、ICANN は .com などの汎用拡張子について、RDAP を Whois に代わる登録データの正式な情報源とした。国別コード拡張子の状況はさまざまである。2026年10月8日時点で、IANA の RDAP ブートストラップ登録簿は、ルートゾーンにある2文字の国別コード拡張子248件のうち72件について RDAP サービスを掲載していた。レジストリがどちらのサービスも一般に提供していない場合、ツールはそのレジストリのサイトへのリンクを示す。
2026年10月8日、afnic.fr を検索すると、.fr のレジストリの RDAP サービス rdap.nic.fr から応答が返ってきた。nic.it の検索では、.it のレジストリの Whois サーバー whois.nic.it から応答が返ってきた。登録日は1997年8月27日、有効期限は2026年12月31日、ネームサーバーは6台、DNSSEC で署名済み、ステータスは ok で、ICANN の説明ではこれが標準のステータスである。その他のコードはロックを表す。clientTransferProhibited は、他のレジストラへの移管を拒否するようレジストリに指示するもので、ドメインの乗っ取り防止に役立つ。
登録者は非公開になっていることが多い。2018年5月25日に GDPR(EU一般データ保護規則)が全面的に適用されると、ICANN の暫定仕様(Temporary Specification)は、汎用拡張子のレジストリとレジストラに対し、同規則が適用される場合には公開の検索結果から個人データを伏せるよう義務づけた。Whois検索のページは、結果に表示されたレジストラに連絡するよう勧めている。レジストラはメッセージを取り次ぐことができる。
xn-- 形式の名前とは何か、どう変換するのか?
xn-- 形式の名前とは、国際化ドメイン名の ASCII 形式である。ホスト名のラベルには ASCII の英字、数字、ハイフンしか使えないため、2003年3月に公開された RFC 3492 は、任意の Unicode ラベルをこれらの文字に変換し、また元に戻す方式として Punycode を定めている。符号化された各ラベルには xn-- という接頭辞が付く。
コンバーターは双方向に対応し、1行に1つの名前を、入力と同時に変換する。たとえば münchen.de は xn--mnchen-3ya.de になる。ウェブアドレスやメールアドレスでは、ドメインの部分だけが変換される。ページには、変換はブラウザ内で行われ、貼り付けた内容は一切送信されないと記載されている。
DNS のゾーンファイル、サーバーや証明書の設定、一部のレジストリの申請フォームでは、xn-- 形式が求められる。変換すると、類似した名前を見破ることもできる。普通のラテン文字で書かれているはずの名前に xn-- ラベルが含まれていれば、別の文字体系の文字など、a から z 以外の文字が入っており、ホモグラフ攻撃の兆候である可能性がある。拡張子にも Punycode 形式がある。ロシアのキリル文字の国別コード拡張子である .рф は xn--p1ai である。Domgate のIDN 拡張子のページには、現地の文字で書かれた拡張子56件が掲載されており、そのうち49件は23か国ごとにまとめられている。
DNSゾーンチェックでは何を確認するのか?
ゾーンチェックは、名前のネームサーバー、ウェブサイトとメールのレコード、DNSSEC と CAA のレコードを確認し、各項目に「OK」「注意」「未設定」のいずれかを表示する。
- ネームサーバー:レジストリが委任しているネームサーバー、ゾーンに同じものが記載されているか、それぞれが応答するか、すべてが同じ SOA シリアルを提供しているか。
- ウェブサイトとメール:A と AAAA のアドレス、MX サーバー、SPF、DMARC。
- セキュリティ:レジストリの DS レコードがゾーン内の DNSSEC 鍵と一致するか、そして CAA レコード。
2026年10月8日に denic.de をチェックしたところ、.de のレジストリとゾーンには同じ4台のネームサーバーが記載され、4台とも同じシリアルを提供しており、DMARC ポリシーは p=reject、DS レコードは公開されている鍵と一致していた。CAA は「未設定」となったが、ツールはこれを任意のレコードだと説明している。ツールが明記している限界は、DNSSEC の鍵を比較するだけで、署名は検証しないという点である。
今、何をすべきか?
まずは自社の名前から始めるとよい。主要なドメインをゾーンチェックにかけ、「注意」の項目や、SPF または DMARC のレコードの欠落があれば、DNS を運用している担当者に伝える。名前を購入したり、名前をめぐって争ったりする前に、Whois で検索し、レジストラと有効期限を控えておく。不審なメールに xn-- 形式の名前が含まれていたら、変換して、どの名前をまねているのかを確かめる。
3つのツールが確認するのは、すでに把握している名前である。自社ブランドを含む名前を誰かが登録したときに通知を受けたい場合は、Domgate の商標ウォッチングを利用できる。対象は、同社が取り扱う国別コードドメインである。Domgate で登録したドメインについては、Domgate のDNS管理がレコードを公開し、希望すれば、レジストリが対応している場合に DNSSEC で署名する。

