新しい .qa ドメイン名は、まもなくカタールとつながりのある申請者に限られることになる。.qa のレジストリがレジストラに伝えた通知によれば、2026年10月22日に予定されている新しいレジストリシステムの稼働以降、.qa には .com.qa や .net.qa と同じ登録資格の規則(たとえばカタールの事業体またはカタールの商標)が適用される。それまでは、.qa は引き続き誰にでも開かれている。稼働前に登録された名前は、新たな確認を経ずに引き続き自動的に更新されるが、稼働後にその登録情報に何らかの変更を加えると、新しい規則が適用される。
2026年10月14日の時点で、この変更は公表されていなかった。同日、カタールの通信規制庁(CRA)の登録者(Registrants)のページは、.qa を依然として「Open for all」(誰でも登録可能)としていた。レジストリはカタール・ドメイン・レジストリ(QDR)で、CRA 内の部局(PDF)である。CRA の FAQ によれば、.qa、.com.qa、.net.qa、.name.qa、.قطر は承認を受けたレジストラを通じて取得できる。
| 質問 | 稼働まで | 稼働後(2026年10月22日に予定) |
|---|---|---|
| 新しい .qa の名前を登録できるのは誰か? | 誰でも(書類不要) | たとえばカタールの事業体またはカタールの商標の権利者(.com.qa と同様) |
| 新しい .qa の名前に必要な書類 | なし | 未公表 |
| 稼働前に登録された .qa の名前の更新 | 自動 | 自動(新たな確認なし) |
| 既存の .qa の名前の登録情報の変更 | 登録資格の確認なし | 新しい登録資格の規則が適用される |
| .com.qa と .net.qa | カタールのライセンスまたは商標が必要 | 変更の発表なし |
外国企業は今も .qa ドメインを登録できるのか?
新しいレジストリシステムが稼働するまでは、できる。それまでは、カタール国外に拠点を置く企業も、現地の企業と同じ条件で .qa の名前を登録できる。現行の登録ポリシーである2019年8月の第2.0版(PDF)は、.qa の名前は「いかなる申請者も登録できる」としており、証明書類を求めていない。
稼働後は、カタールの事業体もカタールの商標も持たない企業は、レジストリがほかの根拠を認めない限り、新しい .qa の名前を登録できなくなる。通知はこの二つの条件を例(「e.g.」)として挙げているため、条件の全体はまだわかっていない。
新しい規則の下で .qa ドメインを登録できるのは誰か?
新しい .qa の名前を登録できるのは、.com.qa、.net.qa などのセカンドレベルドメイン(通知には「etc.」とある)の登録資格の規則を満たす申請者だけになる。たとえば、カタールの事業体やカタールの商標の権利者である。登録ポリシー(PDF)の第17.2.1節によれば、.com.qa の申請者は、カタールで発行された有効な営業許可を保有しているか、カタールにおける商標の登録名義人でなければならず、その証明をレジストラに提出しなければならない。.net.qa については、第17.3.1節が、カタールの営業許可もしくは ICT ライセンス、または ICT のサービスもしくは製品についてカタールで登録された商標を求めている。
カタールに事業体を持たない国外のブランド所有者にとって、通知が挙げている根拠はカタールの商標である。カタールで商標を所管する国内官庁は商工省知的財産局である。また、カタールは2024年8月3日から WIPO のマドリッド制度にも加盟しているため、国際登録をカタールに拡張することができる。レジストリがこうした指定をカタールの商標として扱うかどうかについては、通知も現行のレジストリのポリシーも触れていない。
すでに登録されている .qa ドメインはどうなるのか?
引き続き更新される。通知によれば、既存の名前は引き続き自動的に更新され、新しい登録資格の要件は適用されない。稼働前に登録された .qa の名前は、登録情報が変わらない限り、登録者がどこに拠点を置いていても、その登録者のもとにとどまることができる。通知は料金に触れていないため、更新料はこれまでどおり支払う必要があり、支払われなかった名前は失効することもある。
例外は、何らかの変更があった場合である。稼働後に名前の登録情報のいずれかに変更が加えられると、新しい要件が適用される。最もわかりやすい例は登録者の変更である。.qa の名前を売却する場合も、同じグループの別の会社に移す場合も、登録資格を満たす新しい登録者が必要になる。通知はどの情報が対象になるかを挙げていないため、住所、メールアドレス、連絡先を変更した場合にも、この規則が適用される可能性がある。
今、何をすべきか?
稼働前に取るべき5つの手順を挙げる。ブランド所有者が自ら実行するためのものであり、リセラーが顧客に伝えるためのものでもある。
- 必要な .qa の名前を洗い出す。自社のブランド、社名、製品名、そしてそれらのよくある綴りの誤りを含める。一度に最大20件の名前を調べられる Domgate の無料のWhois検索で、どれがまだ取得可能かを確認する。
- 最終日を待たず、稼働前に登録する。新しいシステムの稼働前に登録された名前だけが、既存の名前となる。日付はまだ変わる可能性があり、直前の注文では誤りを訂正する時間が残らない。
- すでに保有している .qa の名前の情報を確認する。稼働後の変更にはすべて新しい規則が適用されるため、登録者名、郵便住所、メールアドレス、連絡先は今のうちに修正しておく。.qa の名前を売却する、グループ内で移す、または別のレジストラに移管する予定がある場合も、移管に関する規則がわかっていないため、稼働前に済ませておく。
- 既存の名前はすべて期限内に更新する。Domgate の .qa のページによれば、期限後の更新には30日間の猶予があり、有効期限の日に DNS が停止され、その後の復元はできない。名前が削除されると既存の名前ではなくなるため、改めて登録すれば、新しい規則の下での新規登録となる。
- 今後必要になる名前のために、カタールでの商標を検討する。カタールの商標は、レジストリが挙げている根拠の一つである。係属中の出願やマドリッド制度による指定に依拠する前に、それが認められるかどうかをレジストラに確認する。
Domgate は .qa ドメインを年額15.00ユーロ、.com.qa ドメインを年額30.00ユーロ(いずれも付加価値税別)で登録している。Domgate の .qa のページには料金と登録条件が、カタールのページには同社が提供するカタールの9つの拡張子が掲載されている。カタールは、Domgate の商標登録ページに掲載されている国の一つでもある。CRA は Domgate を認定レジストラの一社として掲載している。


